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   日盤算出方法と閏について
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 九星気学では年盤と月盤は容易に求められるのですが、日の九星の計算はかなり面倒です。冬から夏にかけては数字を増やしていく陽遁となり、夏から冬にかけては数字を減らしていく陰遁となります。流派によって陽遁と陰遁の切り替えの日は異なるようですが、一般的な方法では冬至に最も近い甲子の日を一白として陽遁を始め、夏至に最も近い甲子の日を九紫として陰遁を始めるようにしています。2014年の12月と2015年の6月の陽遁・陰遁の切り替りの実例を示したのが下の表です。

12月16日12月17日12月18日12月19日12月20日12月21日 … 6月14日6月15日6月16日6月17日6月18日6月19日
辛酉壬戌癸亥甲子乙丑丙寅 … 辛酉壬戌癸亥甲子乙丑丙寅
三碧木星二黒土星一白水星一白水星二黒土星三碧木星 … 七赤金星八白土星九紫火星九紫火星八白土星七赤金星
陰遁陽遁陽遁陽遁陰遁

 ところが、この方法ですと陽遁と陰遁がそれぞれ180日間となり、合計して1周期は360日となります。しかし実際には1年は約365.242日なので、この方法を単純に繰り返していくと、年を経るにつれて次第にずれが大きくなっていきます。これを補正するために、11年あるいは12年に一度の割合で、陽遁・陰遁の期間をそれぞれ30日間ずつ延長して、ずれが少なくなるように九星では補正しています。この延長された60日の期間を「九星の閏」といいます。
 実際の閏の設定方法は、冬至またはその前後の日が甲午である場合には、その甲午を七赤として陽遁を始め、夏至またはその前後の日が甲午である場合には、その甲午を三碧として陰遁を始めることになっています。
 大半の年ではその方法で閏が設定でき日盤が求められるのですが、場合によってはさらに九星の閏の配置を調整する必要があるのでややこしいのです。
 日家九星の計算方法というサイトに詳しく説明されているのですが、上記の計算方法ですと2031年や2019年に矛盾が生じてしまい、さらに閏を調整する必要があります。過去ですと1917年と1940年にも矛盾が起きていました。しかもこの対処法は一様なやり方ではなく、その都度こまかく調整されていることが分かりました。当サイトでは上記のサイトの記述とその記事に対するコメントなどを参考にして、日盤の計算ロジックを作成しています。

 流派によっては閏の計算方法が異なることもあるようなので参考までに記述しておきますが、当サイトでは1916年冬、1928年夏、1939年冬、1951年夏、1962年冬、1974年夏、1985年冬、1997年夏、2008年冬、2019年冬に閏の設定を行っています。CASIOの九星盤計算サイトでも同じように閏の設定を行っていることを確認しています。